保険選びで迷わないために ―「何のリスクを・いつまで・いくら」から逆算するという考え方―
2025/12/01
保険の相談を受けていると、必ずと言っていいほど耳にする言葉があります。
「何となく不安で」「周りが入っているから」「勧められるままに」
しかし、保険は感情で選ぶものではなく、設計するものです。
その設計において、最低限整理すべきポイントが3つあります。
① 何のリスクをカバーしたいのか
保険の役割はシンプルです。
“起きたら家計が破綻するリスク”を肩代わりすること。
ここを曖昧にしたまま加入すると、
・確率の低いリスクに厚く
・本当に困るリスクが薄く
という、非常に歪んだ保険設計になりがちです。
代表的なリスクは次の3つに大別できます。
死亡リスク:万が一の際、残された家族の生活が成り立たなくなるか
就業不能リスク:働けなくなった場合、収入が途絶えるか
医療費リスク:自己負担で家計が破綻する水準か
重要なのは「起きたら困る」ではなく
「起きたら家計が壊れるかどうか」。
この線引きをせずに保険を考えると、不要な保障が積み上がっていきます。
② いつまでカバーすべきリスクなのか
リスクは一生同じではありません。
子どもが小さい時期
教育費がピークの時期
住宅ローン残高が大きい時期
老後で支出が安定する時期
それぞれ、必要な保障は大きく異なります。
にもかかわらず、
「一生安心だから」
「ずっと同じ保険で」
という言葉に流されてしまうと、
“必要な時期を過ぎても払い続ける保険”が完成します。
保険は期限付きで考えるもの。
特に死亡保障や収入保障は、「この年齢まで必要」という線を引くことが不可欠です。
③ いくらカバーすれば十分なのか
保障額の決め方で最も多い失敗が、
「なんとなく◯千万円」
「周りがそのくらいだから」
という決め方です。
本来は、
残された家族の生活費
公的保障(遺族年金・高額療養費など)
すでにある貯蓄
これらを差し引き計算して初めて、必要な保険金額が見えてきます。
ここを計算せずに進めると、
保障が過剰 → 家計を圧迫
保障が不足 → 保険に入っているのに不安が消えない
という、どちらに転んでも後悔する結果になります。
「曖昧なまま」が一番コストを生む
この3点
・何のリスクを
・いつまで
・いくら
を言語化せずに進めてしまうと、
不要な保険・不要な特約が積み上がりやすくなります。
実際、私のもとに来られる相談の多くは、
「保険料が高い理由が分からない」
「本当にこれが必要なのか分からない」
という状態です。
それは判断軸を持たずに選んでしまった結果に他なりません。
保険は「商品選び」ではなく「設計」
どの商品が良いか、ではありません。
どの会社か、でもありません。
自分の家計にとって、どのリスクをどこまで移転するか。
ここが整理できれば、必要な保険は驚くほどシンプルになります。
保険は安心を買うものではなく、
不安を数字で処理するための道具。
ぜひ一度、
「何のリスクを、いつまで、いくら」
この3点を紙に書き出してみてください。
そこからが、本当の保険設計のスタートです。
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