これは事業内容の説明ではありません。
私がこの仕事に立つ理由と、お客様にお渡しする「判断軸」について書いています。
原点:銀行員時代に抱いた、ひとつの違和感
私はかつて銀行員でした。
そこで見たのは、お客様の「人生」ではなく「ノルマ」が先に立つ現場でした。本当にその人に必要とは言い切れない商品が、目標達成のために提案されていく。お客様の目的より、売る商品が先に決まっている。順番が、逆なのではないか——その違和感がずっと消えませんでした。
転機:運転士時代に学んだ「判断の重さ」
その後、私は幼い頃からの夢だった電車の運転士になりました。
一つの判断ミス・一秒の遅れが、多くの方の人生を左右し、取り返しのつかない結果を招く世界。そこで叩き込まれたのは、マニュアルをなぞる知識ではなく、異常時に即座に正しい道を選び取るための「判断基準」の重さでした。
一瞬の油断も許されない運転台で学んだのは「安全とは、明確な基準の上にしか成り立たない」というひとつの真理です。
安全には運行できない。
信念:だから商品を売りません
銀行で抱いた違和感と、運転台で学んだ判断の重さ。この二つが結びついたとき、私のやるべきことが決まりました。
私は、金融商品を売りません。教育費や老後資金を別々に、その場しのぎで考えた瞬間、家計のレールはどこかで歪み始めます。大切なのは「何を買うか」ではなく、「どう決めるか」という判断のOS(基準)を整えることです。
判断軸とは、具体的にどういうものか
「判断軸を整える」と言っても、抽象的に聞こえるかもしれません。実際の相談で、私が何をしているかをお見せします。
多くのFPは、質問に「答え」を返します。私は、答えを返す前に、問いを返します。なぜなら、お金の正解は人それぞれで、その人の中にしか無いからです。だから、深く聞く。たとえば——
相談で、私が最初に返す「問い」
| NISAはやるべき? | → 何のためのお金ですか?(目的が先) |
| 教育費はいくら? | → どこまで通わせますか?(上限を決める) |
| 保険の何を削る? | → 入りすぎと思った理由は?(答えは本人の中に) |
| 変動か固定か? | → 返済額か、心の安定か?(損得でなく価値観) |
お気づきでしょうか。私は一度も「これを買いなさい」と答えていません。問いを返すことで、あなた自身の中にある判断軸を一緒に引き出しているのです。これが「答えを押し付けない」ということ。そして、これこそが「売らないFP」の本当の意味です。
お金の「かかりつけ医」として
良い医者は、症状を聞いてすぐ薬を出したりはしません。まず、じっくり問診する。同じ頭痛でも、原因は人によって違うからです。
私が目指すのは、まさにその「お金のかかりつけ医」です。専門用語を並べるのではなく、当事者目線で「今、何をすべきか」を明確にする。多種多様な情報の中から信頼性の高いものを選び抜き、あなたの家計を一生にわたって見守る——そんな存在でありたいと思っています。
SNSや動画、本やテレビから、手軽に情報が得られる時代です。けれど情報が増えるほど、何を信じていいか分からなくなる。あなたに足りないのは、知識ではありません。周囲に流されず、自分の手で人生のハンドルを握るための「判断軸」です。それを一緒に整えるのが、Core Compassという場所です。
秀FP事務所 / 東京都千代田区神田須田町1-7-8 VORT秋葉原Ⅳ 2F
ご相談はオンラインが基本です。対面をご希望の場合は、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)へお伺いします。