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NISAの評価額を毎日見てしまう人へ|値下がりで不安なときに先に決めておく3つのこと

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NISAの評価額を毎日見てしまう人へ|値下がりで不安なときに先に決めておく3つのこと

NISAの評価額を毎日見てしまう人へ|値下がりで不安なときに先に決めておく3つのこと

2026/11/04

最終更新:2026年11月4日(記事内の制度は2026年11月時点)

僕は、積み立てを始めたら、評価額をほとんど見なくなるタイプです。見ないから強い、という話ではありません。見ても変えられないものは、見なくていいと決めているだけです。株価が下がった日に、NISA口座のアプリを何度も開いてしまう。その気持ちは自然なことです。ただ、不安を小さくしてくれるのは見る回数ではなく、先に決めておくことのほうです。

この記事は、「NISAを始めたけれど、値下がりのたびに評価額が気になってしまう」「このまま続けていいのか不安になる」という子育て中の方向けです。

結論:評価額を見る前に、自分で決められる3つを決めておく

  • 株価や為替、物価の動きは自分では決められません。何度見ても、相場は動かせません。
  • 自分で決められるのは、手元に置く現金の月数、毎月の積立額、そのお金を使う時期の3つです。
  • この3つが決まっていれば、値下がりの日も「やめるか、続けるか」で迷う時間が減ります。

NISAの評価額を毎日見てしまうのはなぜ?

よくあるのが、こんな一日です。

ニュースで「株価が大きく下がった」と聞く。
アプリを開いて、評価額がマイナスになっているのを見る。
夜にもう一度開いて、また見る。

人は、同じ金額でも、得をしたときより損をしたときのほうを重く感じやすいと言われます。評価額がプラスの日より、マイナスの日のほうが気になるのはそのためです。

もうひとつは、見ることで「何かをしている」気持ちになれることです。不安なとき、人は何もしないでいるのがつらくなります。でも、評価額を何度見ても、相場は1円も動きません。見る行動は安心ではなく、不安を確かめる回数を増やしていることが多いのです。

自分で決められないことと、決められることは?

お金の不安は、2つに分けると扱いやすくなります。

自分では決められないこと自分で決められること
株価・為替の動き手元に、生活費の何か月分の現金を置くか
物価の上がり方毎月、いくら積み立てるか
ボーナスの額・景気そのお金を、いつ使うか
左側は、見ても変えられないもの。右側は、家族で話せば今日決められるものです。

不安なときほど、人は左側ばかり見てしまいます。でも、値下がりした日に慌てるかどうかを決めているのは、実は右側です。

1つめ:手元の現金は、生活費の何か月分?

手元の現金は、生活費の3か月から6か月分がよく目安と言われます。ただ、何か月分が安心かは家庭によって違います。収入が月によって変わる、ボーナスの比率が大きい、片働きで収入源が1つ、といった家庭は、長めに持っておくと安心です。

大事なのは、月数そのものより、「うちは何か月分」と決めてあるかどうかです。決めてあれば、値下がりした日でも「生活費は別に置いてある。投資のお金は今すぐ使わない」と確かめられます。手元の現金が足りないと、急な出費のときに、値下がりしている投資を売るしかなくなります。

2つめ:毎月の積み立ては、いくらなら続けられる?

積立額は、「いくら増やしたいか」ではなく、下がっても止めずに続けられる額で決めます。毎月の家計から無理なく出せる額でなければ、値下がりの日に「もう止めたい」と感じやすくなります。

NISAのつみたて投資枠は、積み立てる金額をあとから変えたり、止めたりできます。最初から完璧な額を決めなくても大丈夫です。続けにくいと感じたら、やめる前に、まず金額を見直す。それだけで、続けられることも多いのです。

3つめ:そのお金は、いつ使う?

同じ値下がりでも、意味は「いつ使うお金か」で変わります。

たとえば、子どもの進学で数年以内に使うお金は、値下がりしたときに戻るのを待つ時間があまりありません。こうしたお金は、値動きの大きいものに置かないほうが安心です。一方で、10年以上先の老後に使うお金なら、値下がりしても、使う時期までに待てる時間があります。

使う時期が決まっていれば、値下がりした日に見るべきものは評価額ではなく、カレンダーになります。

値下がりした日に、評価額の代わりに確かめること

  • 手元の現金は、決めた月数を下回っていないか
  • 毎月の積立額は、家計を苦しくしていないか
  • そのお金を使う時期は、変わっていないか

3つとも変わっていなければ、その日にすることは何もありません。どれかが変わっていたら、そのときが見直すタイミングです。

判断軸:「決められないことよりも決められることから」

株価、為替、物価。どれも自分では決められません。不安になると、人は決められないことばかり見てしまいます。

決められないものを見る時間を、決められることに使う。手元の現金の月数、毎月の積立額、使う時期。この3つを家族で決めておけば、相場が動いた日にも、何を確かめればいいかがわかります。

慌てるかどうかを決めるのは、相場ではなく、先に決めておいたことです。

よくある質問

NISAの評価額を毎日見るのはよくないことですか。
見ること自体が悪いわけではありません。ただ、何度見ても相場は変えられないため、見るたびに不安が大きくなるなら、見る回数を減らしてかまいません。その代わりに、手元の現金の月数、毎月の積立額、そのお金を使う時期の3つを決めておくと、値下がりの日にも何を確かめればいいかがはっきりします。
値下がりしたら、積み立てを止めたほうがいいですか。
値下がりしたことだけを理由に止める必要はありません。手元の現金が足りているか、積立額が家計を苦しくしていないか、使う時期が近づいていないかを確かめてください。どれも変わっていなければ、続けるかどうかを値動きで決めなくて大丈夫です。続けるのがつらいときは、止める前に金額を見直す方法もあります。
手元の現金は、何か月分あればいいですか。
生活費の3か月から6か月分がよく目安と言われます。ただ、収入が月によって変わる、ボーナスの比率が大きい、収入源が1つ、といった家庭は、長めに持っておくと安心です。目安の数字より、家族で「うちは何か月分」と決めてあることのほうが大切です。
いつ使うか決まっていないお金は、どう考えればいいですか。
まずは、教育費、住まい、老後など、大まかな使いみちと時期を書き出してみてください。数年以内に使うかもしれないお金は値動きの小さいところに、10年以上使わないお金は値動きを待てるところに、と分けるだけでも、値下がりの日の不安は小さくなります。

僕が評価額を見なくなったのは、我慢しているからではありません。手元の現金と、積み立ての額と、使う時期を、先に決めてあるからです。

あなたの家でもう決まっているのは、この3つのうちどれですか。

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徳山 智秀(とくやま ともひで)/判断軸FP

銀行員、鉄道運転士を経て独立したファイナンシャルプランナー。秀FP事務所代表。AFP(日本FP協会認定)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、住宅ローンアドバイザー、証券外務員二種。

金融商品の販売・勧誘は行っていません。答えをお渡しするのではなく、ご自身で判断するための軸をお渡しすることを仕事にしています。

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